Japanese
English
論述
指節骨癒合症について
Clinical Aspects of Symphalangism
今村 貴和
1
,
三浦 隆行
2
Takakazu Imamura
1
1名古屋第一赤十字病院整形外科
2名古屋大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagoya First Red Cross Hospital
キーワード:
手奇形
,
hand anomaly
,
関節
,
joint
,
癒合
,
fusion
,
指節骨癒合症
,
symphalangism
,
中間帯
,
interzone
Keyword:
手奇形
,
hand anomaly
,
関節
,
joint
,
癒合
,
fusion
,
指節骨癒合症
,
symphalangism
,
中間帯
,
interzone
pp.1319-1327
発行日 1988年11月25日
Published Date 1988/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907976
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抄録:指節骨癒合症は,その頻度が全上肢先天奇形の約0.6%とされる比較的稀な奇形であり,左右対称性の手指関節の伸展位強直にしばしば手根骨,足根骨,足趾関節の癒合を伴い,常染色体性優性遺伝形式を示すものとされる.今回我々は,これまでに経験した,他のmajor anomalyに伴わない指節骨癒合症と考えられた症例(42例)につき検討を加えた.複数指罹患例(12例)は,罹患関節が尺側,PIP関節ほど多く,濃厚な遺伝性をみるなど,典型的な指節骨癒合症の臨床像を呈していた.単一指罹患例(30例)は母指,小指に多く,小指例が80%を占めた.又,家系発生は少なく,不全型が多いなど,真の指節骨癒合症との鑑別が問題となる症例を含んでいた.
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