技術講座 生理
電気生理検査・8—筋電図
清水 加代子
1
1東北大医療短大
pp.359-364
発行日 1977年5月1日
Published Date 1977/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201355
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筋組織は,構造によって横紋筋(骨格筋,心筋)と平滑筋(消化管,血管,気管,泌尿生殖器)に分けられる.このうち骨格筋を対象にし,骨格筋の興奮に際して発生する活動電位を記録するものが筋電図(EMG;electromyogram)である.これに対して平滑筋を扱ったものは,特に平滑筋筋電図と呼んで,通常の筋電図と区別されている.
骨格筋は,筋線維が束状に束ねられた集合体で,運動神経に支配されている.骨格筋の活動電位を記録するとスパイク状の波形をした電位変化(スパイク放電〉がみられる.
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