検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
骨格筋の電気生理学的検査
中西 孝雄
1
1筑波大学神経内科
pp.1363-1367
発行日 1987年12月1日
Published Date 1987/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204345
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最近,健康のためにジョギングをしている人をしばしば見受けるが,それは四肢の骨格筋が神経系の命令を受けて行われるものである.しかし,骨格筋自体が障害されたり,神経系自体が障害されたりすると,骨格筋は動きにくくなり,力が弱くなる.その際,力が弱くなった機序を確かめておくことは,臨床上診断,治療のためにぜひ必要であるが,それを機能的に検査できるのが電気生理学的検査法である.
しかし,電気生理学的検査法を用いて骨格筋や神経系の障害部位と原因を解明するためには,まず,骨格筋を支配する神経系の解剖と生理学を知り,検査法の原理と意義を理解しておく必要がある.ここではそれらのことについて述べることにする.
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