Japanese
English
論述
いわゆるobservation hipのうち発育期痛と思われるものについて
A Clinical Study of Growing Pain out of So Called Observation Hip
豊田 明宏
1
,
篠原 寛休
1
,
藤塚 光慶
1
,
佐久間 博
1
,
矢島 敏晴
1
,
重田 博夫
1
,
邱 金澄
1
,
山越 弘明
1
Akihiro Toyoda
1
1松戸市立病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Matsudo Municipal Hospital
キーワード:
単純性股関節炎
,
observation hip
,
発育期痛
,
growing Pain
Keyword:
単純性股関節炎
,
observation hip
,
発育期痛
,
growing Pain
pp.697-702
発行日 1990年6月25日
Published Date 1990/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900124
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抄録:いわゆるobservation hipといわれるものの中に明らかに発育期痛と思われる一群のものがあるのではないかと考えられ検討した.1983年から1987年までの5年間に当科を訪れ,observation hipと診断し経過をみた症例は131例あり,そのうち初診時X-Pのある121例を検討の対象とした.方法は,先行疾病,発症時間帯及び症状持続期間,局所所見,発熱,血液検査,単純X線像の6項目について121例全例調査し,その中で特に誘因が無く,夜間または朝起床後に疼痛を訴え無処置でも1~2日以内に症状が消失し,局所所見が極めて乏しく,平熱であり,血液検査にも単純X線像にも異常が無いというすべての特徴を満たす一群を抽出してみた.その結果,16例(13.2%)が相当した.これらが発育期痛(growing pain)に属するものと思われるものであり,さらにこの群は平均年齢がより年少で,女児に多く,発症月に偏りが無い,などの特徴があった.
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