Japanese
English
論述
いわゆるobservation hipについて―その初期像及び追跡調査
“Observation Hip Syndrome”: Follow up Studies
小林 大介
1,2
,
細見 新次郎
1
,
金原 宏之
1
,
藤井 正司
3
Daisuke Kobayashi
1,2
1兵庫県立のじぎく療育センター整形外科
2現:兵庫県リハビリテーション付属中央病院
3兵庫県立こども病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nojigiku Ryouiku Center
キーワード:
単純性股関節炎
,
coxitis simplex
,
一過性股関節炎
,
transient synovitis
,
オブザーベイションヒップ
,
observation hip
Keyword:
単純性股関節炎
,
coxitis simplex
,
一過性股関節炎
,
transient synovitis
,
オブザーベイションヒップ
,
observation hip
pp.131-137
発行日 1992年2月25日
Published Date 1992/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900779
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抄録:いわゆるobservation hip 101例についてその初期像の検索,追跡調査を行った.経過中,病名変更を要した症例が4例ありobservationの必要性を痛感した.初診時のX線像にてTDDの拡大が6%,骨萎縮が5%に認められた.血液検査所見にてCRP陽性例が16%,ASLO陽性例が21%に認められた.再発例は40%に認められ,扁桃炎を合併したものがその傾向が強いと考えられた.101例中1年以上追跡可能であった42例に対し調査を行った(平均4年4ヵ月).追跡調査時の臨床所見はおおむね良好であった.X線像にて健側と比較して2mm以上のcoxa magnaとなった症例は7%に認められた.初診時のTDDの拡大とcoxa magnaとの関連性は認められなかった.退行性変化を認めた症例はなかった.
これらの結果に対し若干の文献的考察を加え報告する.
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