Japanese
English
論述
姉妹兄弟のdysplastic hipの相似性
Similarity of Dysplastic Hip in Siblings
中馬 敦
1
,
篠原 寛休
1
,
藤塚 光慶
1
,
鈴木 洋一
1
,
矢島 敏晴
1
,
丹野 隆明
1
,
太田 秀幸
1
,
大須 英夫
2
Atsushi Chuma
1
1松戸市立病院整形外科
2大須整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Matsudo Municipal Hospital
キーワード:
形成不全股
,
dysplastic hip
,
姉妹兄弟
,
sibling
,
類似性
,
similarity
Keyword:
形成不全股
,
dysplastic hip
,
姉妹兄弟
,
sibling
,
類似性
,
similarity
pp.878-885
発行日 1992年8月25日
Published Date 1992/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900908
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抄録:dysplastic hipを示す姉妹兄弟の相似性について,一般群と比較対照し検討した.対象はdysplastic hip姉妹兄弟群35組73例,一般群429例.検討項目は,1)姉妹兄弟例の診断,罹患側,初診時の開排制限の有無,X線的には∠α,∠L及び臼蓋形態,2)姉妹兄弟ともに無治療臼蓋形成不全例のX線的経過,3)姉妹兄弟群と一般群との間の疫学的諸因子の比較である.その結果,1)姉妹兄弟例は臼蓋形成不全の両側罹患が多かった.姉妹兄弟間では罹患側,開排制限の有無の一致するものが多く,X線的に臼蓋の形態が類似するものが多かった.2)X線的経過は大部分が1年以内に正常化し,それぞれの姉妹兄弟で固有の臼蓋発育経過を示すものが存在すると考えられた.3)疫学的諸因子の比較では,同族内集積は姉妹兄弟群で有意に高いが,骨盤位分娩,帝王切開及び寒冷期出生の頻度は姉妹兄弟群の方がむしろ低く,正常群の値の方に近かった.
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