私の経験
時間跳躍3D観察法-Time Skip 3D observation-でわかる眼底変化
岩見 千丈
1
,
妹尾 佳平
,
山下 あさひ
1岩手県立中部病院 眼科
キーワード:
眼底
,
近視
,
視神経乳頭
,
脈絡膜
,
網膜血管
,
三次元イメージング
,
眼底撮影
Keyword:
Fundus Oculi
,
Choroid
,
Optic Disk
,
Myopia
,
Retinal Vessels
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1103-1107
発行日 2016年10月5日
Published Date 2016/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2017032748
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眼底写真の観察は近年、電子カルテの普及によって瞬時のうちに複数の写真を並べて比較することが可能になったが、忙しい診療の中で微妙な眼底変化の有無を短時間で把握することは困難である。著者等は、ステレオ眼底写真を観察するのと全く同じ方法で、撮影時期の異なる2枚の眼底写真を観察すると、個別に比較した場合には見逃しかねない眼底変化を簡単に検出できることに気づき、この方法を「時間跳躍3D観察法」と命名した。一般に、大型弱視鏡などの立体視検査では、描かれた図形の位置関係が左右にずれていることにより立体感が知覚される。本法はこれと同様に、撮影時期の異なる2枚の眼底写真を同時視したとき、眼底組織の位置に変化があった場合に立体的に見えることを利用して変化を検出する。今回、その有用性について代表例を示しつつ報告した。
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