Japanese
English
臨床経験
頸椎にアミロイドの沈着を確認しえた長期透析患者の1例
A Case Report of Amyloid Deposits in the Cervical Spine of a Patient Undergoing Long-term Hemodialysis
奥脇 透
1
,
久野木 順一
1
,
奥津 一郎
1
,
蓮江 光男
1
Tohru Okuwaki
1
1日赤医療センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Japanese Red Cross Medical Center
キーワード:
血液透析
,
hemodialysis
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
アミロイドーシス
,
amyloidosis
,
β2-microglobulin
Keyword:
血液透析
,
hemodialysis
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
アミロイドーシス
,
amyloidosis
,
β2-microglobulin
pp.195-198
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900031
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抄録:近年,腎透析の普及に伴い,長期間透析を行った場合の合併症が問題となってきている.なかでも,アミロイドの組織への沈着が報告されるにつれて,透析によるアミロイドーシスが注目されてきている.
今回,我々は,慢性腎不全に対し,15年にわたる透析治療を受けている間に,上肢のしびれを訴え,手根管症候群として治療されるも軽快せず,徐々に進行する四肢不全麻痺を呈した患者を経験した.手術を行った際,頸椎椎弓に異常組織を認め,病理組織学検索の結果,アミロイドの沈着を証明した.
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