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特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)
長期透析患者の腰部脊柱管狭窄における黄色靱帯肥厚の意義
Study of the Hypertrophied Ligamentum Flavum due to Dialysis Associated Amyloidosis Causing Lumbar Canal Stenosis
久野木 順一
1
,
真光 雄一郎
1
,
赤津 昇
1
,
奥津 一郎
1
,
蓮江 光男
1
Jun-ichi Kunogi
1
1日本赤十字社医療センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Japan Red Cross Medical Center
キーワード:
hemodialysis
,
血液透析
,
amyloidosis
,
アミロイドーシス
,
spinal canal stenosis
,
脊柱管狭窄
,
hypertrophied ligamentum flavum
,
黄色靱帯肥厚
Keyword:
hemodialysis
,
血液透析
,
amyloidosis
,
アミロイドーシス
,
spinal canal stenosis
,
脊柱管狭窄
,
hypertrophied ligamentum flavum
,
黄色靱帯肥厚
pp.573-580
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902430
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抄録:血液透析患者における腰部脊柱管狭窄例11例(平均56.0歳,透析歴平均16.6年)について,手術時に採取された黄色靱帯の厚さ,病理組織学的所見について調べ,非透析群15例(平均63.2歳)と比較した.黄色靱帯の厚さは透析群ではL4/5では3mmから13mm(6.5±3.0mm),非透析群では3mmから6mm(4.1±1.1mm)で透析群で有意に肥厚していた.透析群の病理組織学的所見では,β2microglobulinアミロイド沈着と慢性炎症を伴う線維組織増殖が黄色靱帯肥厚の主因と考えられた.長期透析患者においては,腰椎黄色靱帯肥厚が破壊性脊椎関節症,椎間板膨隆とならび,脊柱管狭窄の重要な圧迫要素となりやすいことが明らかとなった.
治療法としては破壊性脊椎関節症を伴わない腰部脊柱管狭窄例では,椎弓切除および椎間関節部分切除と肥厚した黄色靱帯の切除のみで,良好な成績が期待できる.
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