特集 整形外科ロボット支援手術
緒言
赤澤 努
1
Tsutomu AKAZAWA
1
1聖マリアンナ医科大学整形外科学講座/脊椎センター
pp.935
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202406
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整形外科の手術技術は長年にわたり着実に進歩してきた.近年急速に進歩してきたのがコンピュータ支援手術であり,その代表はナビゲーション手術である.そして,そのナビゲーション手術を発展させたロボット支援手術が,全国ですでに開始されている.
手術ロボットは過去数十年間で急速な発展を遂げた.1985年に産業用ロボットPUMAの利用によって,ロボットが定位を補助する脳神経外科生検手術を実現した.ロボット技術が外科手術に活用されたのはこれが初となり,医療用手術ロボットの発端と言える.その後,数十年の急速な発展を経て,手術ロボットは今や脳神経外科,泌尿器科,消化器外科,胸部外科,血管インターベンションなどの手術において幅広く活用されている.
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