特集 整形外科医×関節リウマチ診療 今後の関わり方を考える
緒言
持田 勇一
1
Yuichi MOCHIDA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センターリウマチ膠原病センター
pp.841
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202384
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関節リウマチ(RA)診療を取り巻く環境の変化の中,整形外科医の役割も大きく変化しており,今後整形外科医がRA診療にどう取り組んでいくべきか? 手術治療ではどのような変化が予想され,いかに取り組むべきか? また内科をはじめ他科と連携を取り合い,お互いの弱い部分を補いながら,いかに診療の質を高めていくか? 積極的に考え,診療システムを構築していくことが重要になると考えます.本特集では横断的なテーマを“整形外科医のリウマチ診療への今後の関わり方”とし,内科の先生方にもご寄稿をお願いして,RA診療における整形外科医の理想的な姿も含めてご意見を伺いました.
RA診療における集学的治療については以前より議論がありますが,本特集でも阿部・川人・北の3人の先生方が述べられています.特に川人先生の“内科的・外科的なアプローチのバランスのうえに最適なRA治療が完成し,双方向でのRA診療を行える環境と関係性を築き上げることが必要”とのメッセージはとても重要と考えます.また北先生は整形外科医とRA専門医,他領域内科医との理想的な連携について非常に明快に示されています.
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