増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
外傷編
小児の外傷
骨端線損傷
藤本 陽
1
Yoh FUJIMOTO
1
1静岡県立こども病院整形外科
pp.631-633
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202034
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骨端線損傷を疑う事前情報
骨端線損傷は成長軟骨の障害であり,転位したまま治癒するとその後の成長障害を来すため,初療における骨端線損傷の有無の判断と対処が重要である.時間が経過した本外傷では腫脹が明らかであるが,受傷直後は体表から判別しにくいことも多い.
小児の骨端線損傷のうち,頻度の高い橈骨遠位(約28%),脛骨遠位(9%)1)と,判断に迷うことが多いと予想される上腕骨近位(2%)についても解説をする.
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