境界領域/知っておきたい
椎間関節性腰痛に対する電気焼灼術
寒竹 司
1
Tsukasa KANCHIKU
1
1山口大学大学院医学研究科整形外科学
pp.1182-1185
発行日 2017年12月25日
Published Date 2017/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200980
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はじめに
腰痛に占める椎間関節由来の疼痛の頻度は,約15%と報告されている1).山口県で行った腰痛の原因についての臨床研究でも,椎間関節は診断可能な,いわゆる非特異的腰痛の37%(非特異的腰痛全体の27%,腰痛全体の21%)を占めており,最も頻度の高い原因であった2).現在,難治性の椎間関節性腰痛に対する後枝内側枝の高周波熱凝固(電気焼灼術)は“gold standard”の治療法として推奨されている3).本稿では椎間関節性腰痛の診断,われわれが行っている複合筋活動電位(compound muscle action potential:以下,CMAP)を併用した電気焼灼術の実際について述べる.
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