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臨床経験
脊椎手術後の深部静脈血栓症(DVT)スクリーニング検査としての可溶性フィブリン(SF)値測定の前向き研究
A Prospective Study Concerning the Usefulness of the Serum Soluble Fibrin as a Screening of Deep Venous Thrombosis after Spine Surgery
原 耕三
1
,
秋山 典宏
1
,
増田 尚也
1
,
高橋 忍
1
Kozo HARA
1
,
Norihiro AKIYAMA
1
,
Naoya MASUDA
1
,
Shinobu TAKAHASHI
1
1日野記念病院滋賀脊椎センター
1Shiga Spine Center, Hino Memorial Hospital
キーワード:
深部静脈血栓症
,
deep venous thrombosis
,
可溶性フィブリン
,
soluble fibrin
,
脊椎手術
,
spine surgery
Keyword:
深部静脈血栓症
,
deep venous thrombosis
,
可溶性フィブリン
,
soluble fibrin
,
脊椎手術
,
spine surgery
pp.981-985
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200934
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目的:可溶性フィブリン(SF)値が脊椎手術施行後の深部静脈血栓症(DVT)スクリーニング検査として有用なのかを検討した.
方法と対象:前向き研究により脊椎手術121例を対象に,術後1日目・4日目にSF値測定,術後3〜5日目に下肢静脈エコーを行った.
結果:SF値は術後1日目と比較して,術後4日目で平均値は低下したが,上昇する症例のほうが多かった.SF値の推移は,出血量や手術侵襲の影響を受けていた.2例に下肢エコーでDVTを認めたが,それを推定するSF値の特徴は認めなかった.
まとめ:SF値は出血量,手術侵襲の影響を大きく受けることがわかった.DVTスクリーニング検査として,今回の測定方法では有用とは言えなかった.
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