整形外科/知ってるつもり
特発性上腰ヘルニア
髙見 勝次
1
,
中田 昭
1
,
岡本 崇
1
,
星 学
2
Masatsugu TAKAMI
1
,
Akira NAKATA
1
,
Takashi OKAMOTO
1
,
Manabu HOSHI
2
1阪和住吉総合病院整形外科
2大阪市立大学大学院整形外科
pp.640-642
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200579
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はじめに
腰部には上腰三角(Grynfeltt-Lesshaft triangle)と下腰三角(Petit triangle)の2つの解剖学的脆弱部位が存在する.しかし,この部位にヘルニアが発生することは比較的稀である.われわれは特発性上腰ヘルニアの1例を経験したので報告する.腰ヘルニアの内容は後腹膜脂肪を含むことが多く,CT,MRなどの画像診断上,脂肪腫などとの鑑別が重要である.また腰ヘルニアは腰痛の原疾患の鑑別上,忘れてはならないものの1つである.
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