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書評 MISt手技における経皮的椎弓根スクリュー法—基礎と臨床応用
德橋 泰明
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1日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野
pp.359
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200512
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すばらしい経皮的椎弓根スクリュー法の「手術書+教科書」が刊行されたので,ぜひ紹介したいと思います.
本書は,星野雅洋先生をはじめ,日本MISt研究会の5人の発起人が編集を担当し,各術式や項目についてはエキスパートの先生方が執筆しています.常々,手術書には3つの条件が必要と考えています.一つは正確であること(解剖は正確でなくてはならない),一つは実践的であること(経験に基づいた術者の視点で描かれていること),最後は美しいこと(手術も手術書もfineでなくてはならない)です.本書がこの3条件をクリアしていることは当然ですが,特に基本手技,この手技が有用な病態や疾患別の適応,安全性への取り組み(合併症とその予防への取り組み)にもかなりのページを割いていただき,初心者やこの手技に慣れていない人にとって大いに役立つものになっています.いわば経皮的椎弓根スクリュー法の「手術書+教科書」が本書の特徴です.心して立ち向かわなければならない比較的難度が高く,ハイリスクの手術でも,本法の導入により,より低侵襲な手術として対処できることもわかります.
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