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あとがき
高岸 憲二
pp.836
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200313
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学校における定期健康診断は,学校保健安全法に基づいて行われていますが,昨年4月「学校保健安全法施行規則の一部を改正する省令」が公布され,「児童生徒等の健康診断において,運動器に関係する検査を必須項目に追加する」という内容が盛り込まれました.運動器障害に悩む国民と,運動器の健康を守る整形外科医にとって朗報です.この省令が施行されますと,われわれ整形外科医の働きが運動器検診の成否の鍵となります.来年4月から開始される運動器検診は小学校から高校までの生徒が対象となります.短時間に内科,眼科など既存の検診に加えて,運動器の検診も行わねばならない校医の先生方に理解していただくよう,検診内容については現在,日本学校保健会マニュアル検討委員会で議論されています.実際に検診が始まりますと,要二次検診の基準作成,要二次検診者の流れをどのようにするかなどが問題となってきます.二次検診者にはすべての整形外科医が力を合わせて対応することが肝要ですので,皆様のご協力をお願いいたします.
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