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誌上シンポジウム 反復性肩関節脱臼後のスポーツ復帰
野球における競技復帰—鏡視下Bankart法後を中心に
Arthroscopic Treatment for Recurrent Anterior Shoulder Instability in Baseball Players
高橋 憲正
1
Norimasa TAKAHASHI
1
1船橋整形外科病院肩関節・肘関節センター
1Shoulder & Elbow Center, Funabashi Orthopaedic Hospital
キーワード:
野球
,
baseball
,
反復性肩関節脱臼
,
recurrent sholder dislocation
Keyword:
野球
,
baseball
,
反復性肩関節脱臼
,
recurrent sholder dislocation
pp.727-732
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200288
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野球競技者における反復性肩関節脱臼はめずらしくない.投球側ヘッドスライディングでの受傷が多く,非投球側はヘッドスライディングに加えダイビングキャッチでの受傷が多い.治療は原則として手術が必要で,鏡視下Bankart法を主として腱板疎部縫合を必要に応じ補強として追加する.術後はメディカルリハビリテーションに加えて,特に投球側においては投球動作に即したアスレティックリハビリテーションが必要となる.術後のスポーツ復帰はおおむね良好であるが,投球側では平均10カ月,非投球側では約6カ月の期間を要するため,選手の学年やシーズンを考慮して手術を計画する必要がある.
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