Japanese
English
症例報告
悪性転化を来した線維性骨異形成の1例
Malignant Transformation of Fibrous Dysplasia : Case Report
竹内 政道
1
,
藤田 有紀
1
,
柳澤 道朗
1
,
藤 哲
1
Masamichi TAKEUCHI
1
,
Yuki FUJITA
1
,
Michiro YANAGISAWA
1
,
Satoshi TOU
1
1弘前大学大学院医学研究科整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Hirosaki University Graduate School of Medicine
キーワード:
悪性転化
,
malignant transformation
,
線維性骨異形成
,
fibrous dysplasia
,
化学療法
,
chemotherapy
Keyword:
悪性転化
,
malignant transformation
,
線維性骨異形成
,
fibrous dysplasia
,
化学療法
,
chemotherapy
pp.693-697
発行日 2015年7月25日
Published Date 2015/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200276
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53歳の女性が右下腿近位内側の腫脹を主訴に来院し,画像検査により,多骨性の線維性骨異型成(FD)を背景に右脛骨近位部が悪性化したものと考えられ,生検病理像で骨肉腫と診断した.術前化学療法を施行したが効果は得られず,大腿切断術を施行した.術後3年で局所再発,遠隔転位は認められていない.FDは稀に悪性転化することがあり,多骨性FDにそのリスクが高く,化学療法は効果が低いと報告されている.早期発見と治療のため,特に多骨性FDと診断された患者には,可能な限りフォローアップを継続する必要がある.
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