Japanese
English
論述
腰椎椎間関節内側切除術の長期成績—後根神経節の除圧の重要性
Long-term (10—40 years) Outcomes of the Medial Facetectomy for Lumbar Spinal Stenosis and Herniated Disc
中川 一刀
1
Kazuwaki NAKAGAWA
1
1早石病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hayaishi Hospital, Osaka, Japan
キーワード:
腰椎変性疾患
,
lumbar degenerative diseases
,
椎間関節内側切除術
,
medial facetectomy
,
長期手術成績
,
long-term outcomes
Keyword:
腰椎変性疾患
,
lumbar degenerative diseases
,
椎間関節内側切除術
,
medial facetectomy
,
長期手術成績
,
long-term outcomes
pp.243-251
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200146
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
背景:腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症の手術について,神経の除圧術と脊椎固定術の技術的進歩があるが,その治療効果についてはいまだ議論があり,未解決である.
対象と方法:後根神経節の除圧を含む椎間関節内側切除術を施行し,10〜40年(平均16.9年)の直接検診による追跡調査のできた671例について,臨床成績を分析した.
結果:Excellentは79.6%,満足できるGood+Excellentは85.7%である.Fairは1.6%,Poorは1.8%,再手術は10.9%であった.JOAスコアは術後28点前後を推移し,経過しても低下しない.脊椎不安定性の有無と臨床成績は統計的に関連性が認められなかった.
まとめ:本手術は簡単な手技で,神経因子とくに後根神経節の除圧を正確に施行すれば,長期に極めて良好な成績が得られ,推奨できる.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.