連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・35
膝関節
田島 卓也
1
,
帖佐 悦男
1
1宮崎大学医学部整形外科
pp.1039-1041
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102861
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
診断のポイント
診断のポイントとして,問診による詳細な病歴や自覚症状(安静時痛の有無など)および運動時の痛みの出現状況の聴取は重要である.また,練習メニューや強度の変化,シューズなどのデバイスの変更,サポーター・テーピングなどの有無なども併せて聴取する.次いで,歩容,下肢アライメント,外見上での膝関節水腫の有無およびその周囲の腫れの有無を確認し,動作時またはストレス時痛などをチェックする.特に痛みが誘発される姿位の確認は重要である.また膝関節周囲の筋力低下や筋萎縮そして隣接関節,特に股関節や足関節のチェックも重要である.次いで,画像検査として単純X線およびMRIなどで順次診断を進める.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.