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これだけは知っておきたい、整形外科的徒手検査法(第28回) 下肢-膝関節 Dial test
田島 卓也
1
,
帖佐 悦男
1宮崎大学 医学部整形外科
キーワード:
下肢
,
関節不安定症
,
膝関節
,
整形外科
,
仰臥位
,
腹臥位
Keyword:
Joint Instability
,
Knee Joint
,
Supine Position
,
Prone Position
,
Orthopedic Procedures
,
Lower Extremity
pp.428-429
発行日 2018年4月19日
Published Date 2018/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018191112
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1987年にGollehonら1)が、1988年にGroodら2)が、屍体膝を用いた膝後外側支持機構(posterolateralcorner;PLC)の各要素の切離実験より、PLCの膝関節制動、特に後外側回旋不安定性に関する詳細な情報を報告している。いわゆるDial testは、1991年にCooper3)が後外旋不安定性の評価法として仰臥位での検査法を、1994年に同じグループのVeltriら4)が腹臥位での検査法を報告・推奨している。膝関節外旋不安定性を2パターンの膝関節屈曲角度(30°、90°)で評価し、左右差を比較することにより、PLCのどの要素が機能破綻しているのかを評価できる有用な徒手検査法である。
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