連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・31
膝関節
山本 惠太郎
1,2
,
帖佐 悦男
1
1宮崎大学医学部整形外科
2宮崎江南病院整形外科
pp.591-594
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102733
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診断のポイント
まずは問診(医療面接)による詳細な病歴や自覚症状の聴取である.既往歴でOsgood-Schlatter病などの骨端症の有無も聴取する.他覚的検査として,腫れや膝蓋跳動の有無,圧痛,可動域制限などをチェックする.局所の圧痛を調べる場合は,患者の訴えた疼痛部位を最後に行うとして,周囲から丹念に診るべきである.次いで,Lachmanテストや内・外反ストレスなどの不安定性テスト,可能ならMcMurrayテストやApleyテストなどの疼痛誘発テストを行う.この際も,必ず健側との左右差を確認する.画像検査として単純X線撮影(正面・側面・軸位の3方向に加え顆間窩撮影も有用)からCT,MRIなどで順次診断を進める.
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