書評
『脊椎外科書』
持田 讓治
1
1東海大学医学部外科学系整形外科学
pp.797
発行日 2013年8月25日
Published Date 2013/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102795
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岐阜大学の清水克時先生による『脊椎外科書』が上梓された.ご承知の方も多いと思うが,随筆なども刊行されている清水先生の文体は大変スマートであり,拝見するのを楽しみにしていたところ,書評のご依頼を頂いた.大変に光栄であり,有り難くお引き受けした.
脊椎脊髄外科の教科書,手術書は国内外で多数刊行されているが,単著での企画は清水先生のご指摘のように,国内では大谷清先生の手術書以降ごく少数である.監修者,編者が企画する専門家分担執筆では,現在の最先端の知見が網羅され,コンセンサスが得られた内容でまとめられており,教科書としての役割は極めて大きい.一方,その内容・構成や書き方も編者から細かく指示されることが多い.このため,脊椎脊髄外科を学び始めた医師には格好の勉強の素材となるが,ベテランの医師からは『面白味が少ない,どの本を読んでも似ている』というご意見もしばしば聞く.
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