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あとがき
菊地 臣一
pp.1264
発行日 2012年12月25日
Published Date 2012/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102558
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今年最後の12号のあとがきを,11月1日に記しています.歳を取るごとに,歳月は勝手に来て,一瞬の裡に去って行ってしまいます.“人間の生命は「ひとつ」と数える暇もない”(シェークスピア)を実感します.
夢を語るよりも,思い出に浸ることが多くなると,人は「老人」に分類されるといいます.ただ,歳を重ねることは,必ずしも悪いことばかりではありません.人はいくつもの断念を積み重ねて歳を取っていきます.その結果,若い時にはみえなかったこともみえるようになります.「何かを得るには何かを捨てなければならない」は,ここでも真実です.
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