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あとがき
菊地 臣一
pp.1260
発行日 2007年12月25日
Published Date 2007/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101196
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旧暦9月13日,十三夜の月をみて「月みれば千々に物こそ悲しけれ我が身ひとつの秋にはあらねど」(大江千里)が,我が身のこととして感じられるほど“老い”を感じる年齢になってしまいました.教授就任以来約20年が経過し,その間,雑誌の論文査読,あるいは本や雑誌の企画・編集で多くの経験を積み重ねました.その結果,“文は人なり”を実感しています.
査読,書評,そして批評には“他人の文章を借りて自分を語る”という一面があります.私自身は,和文の査読には,international quality journalのそれとは異なり,教育という側面もあるべきであることを意識しています.それは,critical reviewとは自ずと異なります.このような査読の立場が妥当かどうかはともかく,私にはそう考えるに至った原体験があります.
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