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あとがき
菊地 臣一
pp.632
発行日 2009年6月25日
Published Date 2009/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101536
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山野では木々が一斉に開花し,旅立ちと出会いのこの季節,4月中旬にこの原稿を書いています.
卒業式は「過去の呈示と未来への覚悟」を,入学式は「未来への覚悟」を表明する場と言われています.入学式の式辞の後,午後一番での学長講話で,開始後遅れて入場してきた一団の女子学生に一喝を浴びせてしまいました.式辞を聞いていなかったのかと,砂を噛む想いをしました.自分の昔はどうだったかを考えるとあまり大きな事は言えませんが.こんなことが少しでも曲解されると“パワハラ”問題です.世の中,イデオロギー不在といいながら,ハラスメントなど様々のカタカナ文字を目にすると,イデオロギーそのものではないかと,大学紛争を経験している人間には,少し不安になります.
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