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あとがき
菊地 臣一
pp.976
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101828
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猛暑の夏も先が見えてきて,日常風景の中に秋の到来を感じるようになってきました.秋は学会シーズンのもう一つのピークであり,思索に耽る時期でもあります.
先日,国際学会での講演のために海外出張しました.学会の発表や展示をみていると,海外の整形外科は文字通り「外科」であることを改めて認識させられました.企画や発表のほとんどは手術に関する問題です.一方,わが国の整形外科は,本号をみても,その守備範囲は広く,かつ深いのがわかります.わが国の先人達が築き上げてきた独自の整形外科が,今まで通り繁栄を続けて行くためには,我々自身に相当な覚悟と努力が求められます.今までの延長線上の次元での努力では,到底,目的を達し得ないのではないかという予感がします.今,わが国の整形外科は,将来に向かっての選択の岐路に立っていることを改めて実感させられました.
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