連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・10
肘関節
三橋 龍馬
1
,
石田 康行
2
,
帖佐 悦男
2
1宮崎県立日南病院整形外科
2宮崎大学医学部整形外科
pp.723-726
発行日 2011年8月25日
Published Date 2011/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102070
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診断のポイント
まずは,問診による詳細な病歴や自覚症状(安静時痛の有無など)の聴取を行う.診察で圧痛部位や,ストレス検査による不安定性を確認することも重要である.次いで,画像検査として必要に応じて単純X線,超音波検査,CT,MRIなどで順次診断を進める.特に野球肘を診断する際に単純X線での45°屈曲位正面像は必須である.また30°外旋斜位像も有用である3).単純X線像において,両側撮影により健側と比較することが重要である.単純X線像では異常を認めない症例でも超音波検査で病変を描出可能なこともあり,検診などでは超音波検査が有用である.
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