Japanese
English
誌上シンポジウム 骨粗鬆症診断・治療の新展開
材質からみた骨質評価―骨質マーカーによる骨折リスク評価のエビデンス
Estimation of Bone Quality ; The Evidence of Bone Quality Markers
斎藤 充
1
,
丸毛 啓史
1
Mitsuru Saito
1
,
Keishi Marumo
1
1東京慈恵会医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
ペントシジン
,
pentosidine
,
ホモシステイン
,
homocysteine
,
骨質マーカー
,
bone quality marker
Keyword:
ペントシジン
,
pentosidine
,
ホモシステイン
,
homocysteine
,
骨質マーカー
,
bone quality marker
pp.893-899
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101815
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原発性骨粗鬆症は,骨吸収の亢進により骨密度が低下し,骨折リスクが上昇する疾患とされている.しかし,近年,骨粗鬆症による骨脆弱化の原因として骨コラーゲンの過老化が骨代謝回転の亢進とは独立した機序で骨折リスクを高めることが明らかにされてきた.近年,コラーゲンの過老化を反映する血中あるいは尿中ペントシジン濃度の上昇や,その原因ともなる血中ホモシステイン高値が,骨密度測定では予測し得ない骨折リスクの上昇を予想するとしたエビデンスが蓄積されている.これらのマーカー測定は研究費での検査依託が可能であり,さらなるエビデンスの構築に期待が寄せられている.
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