検査法
Osteoporosisの骨質の定量法
若松 英吉
1
,
日下部 明
1
,
佐藤 光三
1
,
土肥 千里
1
Eikichi WAKAMATSU
1
1東北大学医学部整形外科教室
pp.856-863
発行日 1969年11月25日
Published Date 1969/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904150
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まえがき
骨質の定量法には大きくわけて①骨のX線写真,あるいは骨自体のX線的濃度を濃度計で測定するX線学的方法,②採取骨片について,それが不規則な形をしているならアルキメデスの原理を使つて,あるいはそれが直方形とか正方形といつた整形のものであるなら直接の計測で体積を測り,一方骨片の重量を測り,重量と体積との比を求める物理的方法,③組織学的定量法がある.
Osteoporosisであるか否かを診断するにあたり,これらのうちいかなる方法をとつても,一般X線像によつて主観的に判断するより客観性をもつている.しかしX線学的にosteoporosisが疑われる場合,骨軟化症,副甲状腺機能亢進症,全身性の悪性骨腫瘍との鑑別を必要とすることが少なくない.このような場合,前2者の定量法より組織学的定量法の方がその組織像を同時に観察されるので有利である.
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