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あとがき
高岸 憲二
pp.488
発行日 2010年5月25日
Published Date 2010/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101738
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例年と同様に大学病院の桜が満開となり,高校入試から解放された新入生や国家試験に合格した初期研修医らに混じって,整形外科を志す後期研修医が将来に胸をときめかせてわれわれの病棟にやってきました.
医療界―特に整形外科を取り巻く環境は大きく変化しており,「ばら色の将来」が彼らに来るのか,心配しています.本号の視座と誌上シンポジウムはそのことに関連しています.視座で永田見生先生は「整形外科は今までが高収入であると逆風の報道があり(中略),日本整形外科学会および日本臨床整形外科医会が毅然とした態度で,整形外科医が世の中で果たしている重要な役割と,真摯な勤務状況からみると過小評価というべき報酬であることを国民に知らせるべきある(中略).医師,整形外科医として正道が何かをしっかり見極め,慎重に歩むべき道を選別することが重要な平成22年である」と述べておられます.
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