誌上シンポジウム 肩腱板不全断裂
緒言
米田 稔
1
1大阪厚生年金病院スポーツ医学科スポーツ医学センター
pp.108
発行日 2010年2月25日
Published Date 2010/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101671
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肩の痛みと機能障害を主訴とした疾患のなかでも診断,治療ともに非常に難しいのが腱板不全断裂(partial rotator cuff tear:PRCT)です.近年では,三,四十代の肩にみられる交通外傷や労災後の後遺症としてだけでなく,野球肩をはじめとする肩を酷使する若年者のスポーツ障害肩においても重要な病態として認識されるようになってきました.最近の画像診断技術や関節鏡技術の格段の進歩によるところが大きいわけです.果たしてPRCTは単なる腱板断裂の小型版なのでしょうか? 先人の偉業を受け継いで,本誌上シンポジウムではこの古くて新しい疾患を再訪し,新しい観点からその診療の指針を明らかにしたいと思います.臨床の第一線でご活躍の新進気鋭の先生方に登場していただきました.
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