誌上シンポジウム 慢性腰痛症の保存的治療
緒言
宮本 雅史
1
1日本医科大学整形外科学
pp.4
発行日 2010年1月25日
Published Date 2010/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101653
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近年の慢性腰痛症に関するガイドライン,システマティックレビューでは保存的治療としての運動療法は有効な治療法であることが示されているが,現状の認識では単独の方法のみですべての腰痛症を治療することは困難であり,病態に応じた選択や組合せでの有効性が検討されている.本編では慢性腰痛症の治療に積極的に取り組み,良好な成績をあげている6人の先生にご執筆を依頼した.
中村英一郎先生には勤労者における腰痛の横断調査の結果から作業関連要因や生活習慣要因と慢性腰痛症との関連について概説していただいた.また肥満で腰痛のあるものに腹筋殿筋運動と体重減量を促す指導を合わせて行うことで腰痛やQOLの改善が得られるとの介入調査の結果も紹介していただいた.
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