Japanese
English
誌上シンポジウム 創傷処置に関する最近の進歩
創傷被覆材
Wound Dressings
後藤 孝浩
1
,
館 正弘
2
Takahiro Goto
1
,
Masahiro Tachi
2
1宮城県立がんセンター形成外科
2東北大学医学部形成外科
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Miyagi Cancer Center
2Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
創傷被覆材
,
wound dressings
,
創傷治癒
,
wound healing
,
創傷処置
,
wound care
Keyword:
創傷被覆材
,
wound dressings
,
創傷治癒
,
wound healing
,
創傷処置
,
wound care
pp.767-771
発行日 2009年8月25日
Published Date 2009/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101561
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近年の創傷管理学の進歩は,創傷被覆材の開発とともにあったと言っても過言ではない.1980年代にハイドロコロイド製品が市販されて以降,アルギネート,ポリウレタンフォーム,ハイドロファイバーなど様々な材質,材形,特徴をもった創傷被覆材が製品化され,現在ではそれらに抗菌成分や成長因子などを加えたものの開発も進んでいる.創傷被覆材の第一の目的は,創傷を湿潤環境にして創傷治癒を促進させることであるが,創傷には損傷組織の種類・深さ,壊死組織や感染の有無,発生からの時間経過など,様々な状況や治癒過程におけるいくつかの段階があり,創の状態により適した創傷被覆材の選択(適材適所)が重要となる.
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