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誌上シンポジウム 発育期大腿骨頭の壊死性病変への対応
緒言
Preface
北 純
1
Atsushi Kita
1
1仙台赤十字病院
pp.952
発行日 2008年10月25日
Published Date 2008/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101371
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発育期の大腿骨頭に発生する骨壊死症としては,ペルテス病のほか多くの症候性骨壊死症が知られています.現在の医学では骨壊死を修復することはできず,ひとたび壊死が発生すると骨頭の成長障害や圧潰による変形を生じ,変形性股関節症に至って甚大な障害をもたらします.小児では人工関節置換も行い得ず,壊死に陥った大腿骨頭と股関節の予後が悪いことはよく知られていますが,その診断・治療の方針についてはあまり知見がなく,取り扱いに苦慮する場合が多いと考えられます.
そこで昨年6月に仙台市で開催しました第46回日本小児股関節研究会で「大腿骨頭の壊死性病変に対する対応」を主題に取り上げました.これまで行われた様々な対応とその結果を報告していただき,骨壊死による機能障害を防ぐ方策を検討いたしました.研究会では骨壊死の病態,予防,診断,治療などについて19題の大変有意義な演題をいただきましたが,この中から本シンポジウムでは治療に関する7題を取り上げております.
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