誌上シンポジウム 整形外科疾患における痛みの研究
「整形外科疾患における痛みの研究」を企画して
矢吹 省司
1
1福島県立医科大学医学部整形外科
pp.498-499
発行日 2007年6月25日
Published Date 2007/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101055
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整形外科を訪れる患者の主訴で最も多いのが「痛み」です.厚生労働省が出している国民生活基礎調査の結果を見ても,有訴者が最も高い症状は,内科的な症状ではなく,「腰痛」や「肩こり」といった整形外科的な症状です.この「痛み」について病態を明らかにし有効な診断法や治療法を確立することが,今,整形外科医に求められていると思います.整形外科疾患における痛みに関しては,わかってきた点も多くありますが,わかっていない点もそれ以上にあります.特に,「慢性痛」といわれる頑固な痛みを訴える患者に対する診断と治療に関しては,未解決な点が多く,これらの患者に接する際には頭を悩ますことが少なくありません.
本シンポジウムでは,「整形外科痛みを語る会」のメンバーであり,第一線で痛みに向き合って研究されている方々の中から6人の先生に執筆していただきました.
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