境界領域/知っておきたい
新しい運動基準と運動指針
田畑 泉
1
1独立行政法人国立健康・栄養研究所健康増進プログラム
pp.424-426
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101041
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■はじめに
平成18年(2006)7月に厚生労働省から,健康づくりのための運動基準2006―身体活動・運動・体力―(以下,運動基準,http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou02/pdf/data.pdf)と,健康づくりのための運動指針2006(エクササイズガイド2006)(以下,運動指針,http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf)が発表された.これは,1989年に策定された“健康づくりのための運動所要量”を17年ぶりに改定したものである.
運動基準は,健康づくりのための運動・身体活動および体力に関する科学的エビデンスを記載しており,身体活動・運動指導にかかわる専門家のためのものである.一方,運動指針は,運動基準において,明らかになった生活習慣病の発症予防のために必要な身体活動・運動量および体力を,一般国民が自ら学習し,身体活動量,運動量,体力を高め,自ら生活習慣病の予防に取り組むために用意されたものである.
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