Japanese
English
誌上シンポジウム 運動器リハビリテーションの効果
転倒予防への取り組み
Approach on Falls Prevention
武藤 芳照
1
,
小松 泰喜
1
,
朴 眩泰
1
,
柏口 新二
2
,
岡田 知佐子
3
,
室生 祥
3
Yoshiteru Mutoh
1
,
Taiki Komatsu
1
,
Hyuntae Park
1
,
Shinji Kashiwaguchi
2
,
Chisako Okada
3
,
Yasushi Muroh
3
1東京大学大学院教育学研究科身体教育学講座
2東京厚生年金病院整形外科
3東京厚生年金病院リハビリテーション科
1Department of Physical and Health Education, Graduate School of Education, The University of Tokyo
2Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Kosei Nenkin Hospital
3Department of Rehabilitation, Tokyo Kosei Nenkin Hospital
キーワード:
falls prevention
,
転倒予防
,
elderly
,
高齢者
,
fracture
,
骨折
,
prevention
,
予防
,
exercise prescription
,
運動処方
Keyword:
falls prevention
,
転倒予防
,
elderly
,
高齢者
,
fracture
,
骨折
,
prevention
,
予防
,
exercise prescription
,
運動処方
pp.765-771
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100910
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
転倒に伴う骨折,特に大腿骨頚部骨折の発生を予防し,寝たきりや要介護状態を予防することは,今や国家的な事業に拡大してきた.それは整形外科医をはじめとする医師にとどまらず,理学療法士,作業療法士,看護師,運動指導士などの連携,協力によって初めて功を奏する.転倒は,加齢,運動不足,身体的・精神的疾患,薬剤の服用などが複合した結果として発生する.そうした理解を基盤に,運動・生活指導の介入を行う必要がある.運動プログラムの内容は,バランス訓練を含む総合的運動が有効であり,個々の高齢者の心身の特性に即した無理なく楽しく継続できる工夫と配慮が必要である.とりわけ,運動指導中および運動後の障害,事故予防に努めなければならない.こうした転倒予防の目指すものは,1人ひとりの高齢者が健やかで実りある心豊かな生活を送ることができるように働きかけることである.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.