視座
整形外科診療報酬改定
桧田 仁
1,2
1現日本医師連盟
2桧田病院
pp.123-124
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100627
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学問的に評価の高い雑誌『臨床整形外科』の視座に,世俗の話題で恐縮ではあるが,整形外科と「政治」,「経済」,「今回の整形外科の診療報酬改定」と世の中とのかかわりについて述べてみたい.
日本臨床整形外科医会が発表しているように,2002年の診療報酬改定の影響の実態は,2001年の4月~6月の累計と,2002年の同じ時期とを比較することから読みとることができる.1件あたりの点数は,2001年が1,500.62,2002年が1,363.24と,▲9.15%.1日あたりの点数は,同様に361.39に対し331.61と▲8.24%と結果が出ている.同様に,日本医師会の結果は,1件あたりの点数1,349.50に対し1,261.50と▲6.52%である.さらに,1日あたりの点数は,352.3に対し329.9と▲6.36%である.この結果の相違は,レセプトのサンプル数や,整形外科と標傍した臨床医のサンプル数の相違によるとも考えられる.また,厚生労働省発表の社会保険診療報酬支払基金審査分,国保連合会審査分の整形外科の医療費は,1件あたりの医療費が▲6.3%,1日あたりの医療費が▲6.4%と差異がある.この差異が,大学病院,公的病院や民間病院,診療所との差異のみで片付けられるのか,大きな議論を呼んでいるところである.
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