連載 医者も知りたい【医者のはなし】 14
西洋医学の伝来事始 ルイス・デ・アルメイダ―その2・西九州での布教活動
木村 專太郎
1
1木村専太郎クリニック
pp.690-693
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100127
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■はじめに
本誌3号(40巻3号)に,ポルトガルのルイス・デ・アルメイダ(図1)が天文21年(1552)に来日し,豊後府内で育児院と100床の病院を建て,外科医として活躍したところまでを述べた.アルメイダが大分で行った医療行為は,彼が日本で活躍した最初のほんの一部である.
アルメイダの足跡を訪ねてみると,彼が西九州でいかに医療を施しながら,精力的にキリシタンの布教活動を行っていたかを理解することができる.さらに豊臣秀吉時代と徳川初期時代の肥後,天草,長崎,大村の歴史を知ると,アルメイダが日本の歴史にいかに大きな影響を及ぼしていたかを知ることができる.
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