Japanese
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特集 胃癌治療ガイドラインの検証
技術的側面からみたEMRの適応基準の評価
Is the indication for EMR appropriate? -from the endoscopic viewpoint
竹下 公矢
1
,
谷 雅夫
2
Kimiya TAKESHITA
1
1東京医科歯科大学医学部光学医療診療部
2東京医科歯科大学医学部外科(食道・胃)
キーワード:
早期胃癌
,
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
胃癌治療ガイドライン
Keyword:
早期胃癌
,
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
胃癌治療ガイドライン
pp.1629-1634
発行日 2002年12月20日
Published Date 2002/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905075
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「胃癌治療ガイドライン」の有用性と問題点を内視鏡の立場から検証した.早期胃癌のEMRにおいては病変の大きさで適応拡大は可能であるが,大きくすればn(−)でもSM浸潤程度(頻度)は増加することになり,術前診断とEMR切除標本の深部断端の癌遺残に十分注意が必要である.また,深達度について丈の高いI型やIIa+IIc型と診断された症例は除外した後に,M癌と診断した例を対象とすることが望ましい.SM 1癌を粘膜筋板より500μ未満の浸潤としたことはその診断能,臨床病理学的特徴から妥当である,また,「胃癌取扱い規約」上の,一括,分割を問わないEMR後の根治度の評価法である,EA,EB,EC 3分類による遠隔成績の集積が待たれる.
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