Japanese
English
臨床報告・1
胃癌術後に発症し鑑別診断に苦慮した腹部結核性リンパ節炎の1例
A case of abdominal lymphatic tuberculosis not diagnosed until biopsy by laparotomy, after gastrectomy
浦川 雅己
1
,
高橋 克之
1
,
澤田 玲
1
,
山本 英司
1
Masami URANO
1
1中野共立病院外科
キーワード:
腹部結核
,
結核性リンパ節炎
,
開腹生検
,
悪性腫瘍手術後
Keyword:
腹部結核
,
結核性リンパ節炎
,
開腹生検
,
悪性腫瘍手術後
pp.1287-1290
発行日 2002年9月20日
Published Date 2002/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904978
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はじめに
わが国における結核性疾患の罹患率は1997年に10万人あたり33.9人と43年ぶりに前年を上回り,上昇に転じた.また1997年から1998年にかけても33.9から34.8人と2年連続で上昇している1).
結核症例を経験したことのない臨床医も少なくなく,鑑別診断の落とし穴となることも多い.今回,早期胃癌の術後に大動脈周囲リンパ節腫大を認め,その鑑別診断に苦慮した1例を経験したので報告する.
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