Japanese
English
臨床報告・1
大腿-膝窩動脈バイパス後に診断を得た強皮症由来動脈閉塞症の1例
A case of arterial obliteration based on scleroderma identified after femoro-popliteal bypass
市場 隆
1
,
竹本 直明
1
Takashi ICHIBA
1
1津山第一病院心臓血管外科
キーワード:
大腿-膝窩動脈バイパス
,
強皮症
Keyword:
大腿-膝窩動脈バイパス
,
強皮症
pp.553-556
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904843
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はじめに
全身性進行性硬化症(強皮症)は四肢末梢の皮膚硬化が徐々に全身に及び,内臓諸臓器の結合組織が線維性硬化性病変を生じる膠原病である.自然経過はゆっくりと長期にわたり症状が進行するものや,ある程度経過すると進行がみられないものが多い1).今回,筆者らは慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)の診断のもと,大腿-膝窩動脈バイパス(F-Pバイパス)を施行し,その直後から強皮症が顕性化,急速進行かつ劇症化を呈したが,早期診断,治療にて救命しえた症例を経験したので報告する.
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