Japanese
English
臨床報告・1
OK-432腹腔内投与が有効であった胃癌術後の難治性肝リンパ漏の1例
Effective treatment by intraperitoneal OK-432 for intractable hepatic lymphorrhea following gastrectomy for gastric cancer
龍沢 泰彦
1
,
野崎 善成
1
,
木下 敬弘
1
,
清水 淳三
1
,
川浦 幸光
1
Yasuhiko TATSUZAWA
1
1石川県済生会金沢病院外科
キーワード:
肝リンパ漏
,
早期胃癌術後
,
OK−432
Keyword:
肝リンパ漏
,
早期胃癌術後
,
OK−432
pp.539-542
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904840
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はじめに
腹部外科手術時のリンパ管損傷に起因するリンパ漏は多くの場合種々の修復機転が働き,自然に治癒する1,2).しかし稀に修復機転が作用せず,大量の腹水が発生し,全身状態にも悪影響を及ぼし,治療に難渋する場合がある1〜4).今回,筆者らは慢性肝炎を合併する早期胃癌の根治術施行後に肝リンパ漏と考えられる難治性腹水を合併し,OK-432の腹腔内投与にて保存的に治療した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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