Japanese
English
特集 消化器外科における機能検査
膵内分泌機能に基づいたガストリノーマ・インスリノーマの診断
Diagnosis for pancreatic endocrine tumors:gastrinoma and insulinoma
河本 泉
1
,
土井 隆一郎
1
,
藤本 康二
1
,
嶋田 裕
1
,
川村 純一郎
1
,
今村 正之
1
Izumi KOMOTO
1
1京都大学大学院医学研究科腫瘍外科
キーワード:
選択的動脈内刺激薬注入試験(SASI test)
,
セクレチン負荷試験(secretin test)
,
カルシウム負荷試験(calcium test)
,
カルシウム感受性受容体(calcium-sensing receptor)
Keyword:
選択的動脈内刺激薬注入試験(SASI test)
,
セクレチン負荷試験(secretin test)
,
カルシウム負荷試験(calcium test)
,
カルシウム感受性受容体(calcium-sensing receptor)
pp.459-463
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904823
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ガストリノーマ,インスリノーマなどの機能性膵内分泌腫瘍は微小な腫瘍で,従来の画像診断では診断が困難なことも多い.内分泌腫瘍の治療法の原則は根治的切除であり,そのためには術前の鑑別診断と局在診断は正確でなければならない.膵内分泌腫瘍はセクレチンやカルシウム負荷に対するホルモン分泌反応が正常細胞と異なっている場合があり,この反応を利用した検査法として選択的動脈内刺激剤注入試験やセクレチン負荷試験,カルシウム負荷試験が考案され有用である.微小な膵内分泌腫瘍の術前診断・局在診断にはこれら負荷試験が有用であることについて述べた.
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