特集 薬物療法マニュアル
Ⅲ.周術期の薬物療法
3.機能性病変手術
インスリノーマ
佐々木 隆光
1
,
真栄城 兼清
1
,
安波 洋一
1
,
池田 靖洋
1
Takamitsu SASAKI
1
1福岡大学医学部第1外科
pp.207-208
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903828
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基本的な事項
インスリノーマは膵ラ島β細胞に由来する腫瘍であり,インスリンを過剰に分泌する.ほとんどは膵に発生し,約10%に多発例,約10%に悪性例を認める1).好発年齢は40〜60歳で,男女差はない.典型例ではいわゆるWhippleの三徴(①空腹時血糖が50mg/dl以下,②精神神経症状を伴う低血糖発作,③ブドウ糖投与による劇的な回復)をもって発症する.診断は存在診断と局在診断に分けられる.
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