Japanese
English
特集 消化器外科における機能検査
肝臓のクリアランス試験—Indocyanine green(ICG)試験
Usefulness of ICG clearance test in assessing the liver dysfunction
見城 明
1
,
阿部 幹
1
,
後藤 満一
1
Akira KENJO
1
1福島県立医科大学医学部外科学第1講座
キーワード:
indocyanine green
,
肝予備能
,
消化器外科手術
,
許容肝切除量
Keyword:
indocyanine green
,
肝予備能
,
消化器外科手術
,
許容肝切除量
pp.447-450
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904820
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消化器外科において,術前に患者の肝機能を把握することは術式の決定および術後合併症を軽減するためにも重要である.中でも肝予備能についての予測が大切であり,その指標となる検査のひとつにインドシアニングリーン(ICG)を用いたクリアランス試験がある.ICGは血中から選択的に肝臓に取り込まれ,胆汁中に排泄される.ICGの値は肝血流量に影響され,肝線維化の指標の1つともされている.プロトロンビン時間,ヒアルロン酸の値,99mTc-GSAのLHL15などと相関を示していると言われている.
ICG検査は消化管手術の術式決定,特に肝臓外科において切除範囲を決定するのに重要な検査の1つである.
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