Japanese
English
特集 最先端の外科医療
内視鏡外科における遠隔手術教育システム
Telementor in endoscopic surgery
古川 俊治
1
,
渡邊 昌彦
1
,
石井 誠一郎
2
,
納賀 克彦
2
,
北島 政樹
1
Toshihiro FURUKAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科
2川崎市立川崎病院外科
キーワード:
遠隔手術指導
,
内視鏡外科
,
遠隔手術
Keyword:
遠隔手術指導
,
内視鏡外科
,
遠隔手術
pp.25-32
発行日 2002年1月20日
Published Date 2002/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904745
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特殊な合併症の危険性が指摘されている内視鏡下手術の安全な普及のために,教育システムの確立が大きな課題となっているが,その一つとして通信回線を用いた遠隔手術指導システムが期待されている.動画像圧縮伝送システムの高性能化により,ISDN 3回線の通信容量(384 Kb)で,毎秒30フレームの良好な術野像を得ることができ,動画像上双方向書き込み機能を用いることにより,リアルタイムの実効的な手術指導が可能となった.ただし,遠隔手術指導においては,患者の損害に関する責任分担の明確化,患者のプライバシー保護のためのセキュリティ対策などの問題がある.近い将来には,手術用ロボットを遠隔操作することによる手技的な手術介助が可能となり,より効果的な遠隔手術指導が実現するであろう.
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