Japanese
English
特集 IVRの現状と問題点
肝腫瘍に対する経皮的治療
Percutaneous therapy for liver tumor
丸山 通広
1
,
浅野 武秀
1
,
貝沼 修
1
,
剣持 敬
1
,
青山 博道
1
,
宮内 英聡
1
,
落合 武徳
1
Michihiro MARUYAMA
1
1千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学
キーワード:
肝細胞癌
,
転移性肝癌
,
ラジオ波熱凝固療法
,
ナビゲーションシステム
,
集束超音波
Keyword:
肝細胞癌
,
転移性肝癌
,
ラジオ波熱凝固療法
,
ナビゲーションシステム
,
集束超音波
pp.1625-1628
発行日 2001年12月20日
Published Date 2001/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904723
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肝細胞癌に対する局所療法の中心は現在でも切除であるが,併存する肝機能障害や多中心性発癌を考えると経皮的治療の役割も大きい.肝腫瘍に対する経皮的治療はエタノール注入療法に始まり,マイクロ波凝固療法が開発され,現在ではラジオ波熱凝固療法がその中心となりつつある.これは1回の焼灼で約3cmの範囲をほぼ完全に凝固壊死せしめることができる.自験例では施行後の1年,3年,5年生存率はそれぞれ87.1,68.7,45.8%と良好であった.また転移性肝癌に対しても良好な成績が得られた.さらに最近,集束超音波の肝腫瘍への臨床応用も始まっており,今後経皮的肝腫瘍治療は穿刺を必要としないさらなる低侵襲治療へと進んで行くであろう.
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